たぶん、ひとりごと。(阿部栞)
子供の頃に買った漫画の1巻と、数年前に買った最終巻を手に取った。どちらも変わらず発売日に手に入れたものだ。そして考えた。ずいぶん時が経ったなぁと。登場人物は皆、自分より年上だったのに。今じゃ逆転も逆転、大逆転だ。でも、変わらないこともある。いつの時代も、アニメや漫画は素晴らしいということ。登場人物の言葉や行動に救われた人は多いのではないだろうか?
突然ですが、皆さんは子供の頃、「大人」になりたかったですか?そもそも「大人」って何ですか?偉い?凄い?強い?大きい人?私は子供の頃、大人は自由で何でもできると思っていた。好きな時に遊びに行けるし、お菓子も沢山買える。だけどいざこうして大人という括りにされて思う。自由だけど自由じゃない。
勿論、楽しいことは沢山ある。でもそれは本当の自由なのか。歳を重ねれば重ねるほど、大人という鎖に縛られる。『大人なんだから。』『大人なのに。』『大人でしょ。』その言葉はまるで、自由に蓋をする呪文のようだ。
「大人」という固定概念。そんなの誰が決めたんですか?土砂降りの中、わざと傘を差さずに飛び出して遊んだ。あの頃みたいに、心のままに生きていけたら。時間に逆らうことは難しいかもしれない。でも、己の中の「大人」に逆らうことはできるはず。大人を理由に諦めることはしたくない。己だけが知っている本物の自由ってやつを諦めたくない。
大人を羨ましがる子供、子供を懐かしむ大人。大人か子供かなんて、どちらか片方を選ぶ必要はないのではないだろうか?心の中に大人も子供も両方住まわせれば良いのだ。そんなことを考えながら、「銀魂」の漫画を閉じた。
おっと、だいぶ話が脱線しましたね。
そろそろ本題に戻りましょうか。というわけで、劇場版『銀魂 THE FINAL』が絶賛公開中。泣けます。笑えます。泣きます。吹き出します。
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