「ヴァイナルソウル」(SAAA)
皆さんはレコードをお持ちでしょうか??昨今はレコードリバイバルブームとはいえ、なかなか実際にレコードプレイヤーをつないだオーディオ機器がある家は少ないとは思います。なにせスマホ一つとワイヤレスイヤホンでもあれば気軽に世界中の楽曲にアクセスできる時代、レコードの温かみのある音なんていうのもエフェクトで作れる世の中です。では、なぜ私SAAAはレコードを買い集めているのかといえば、レコードはモノとしての魅力が詰まった円盤だからです。その魅力というのも、形がカッコいいとか色が良いとか音がどうとかというのを差し置き、めちゃくちゃ大事に扱わないとすぐ壊れてしまうからという物質が持つべき宿命を体現している存在であるからなのです。まず、レコードは熱に弱い。ちまたにレコードDJがあふれていた時代、季節は真夏、僕らにとって最高のパーティシーズン到来、夜通し酒を酌み交わしでたらめなダンスでフロアをロックし、朝方には安い軽自動車のトランクにレコードバッグを押し込み、友人の部屋でアフターパーティといきますか。気が付く頃には、時刻はお昼すぎカンカン照りの真夏日、あれ??レコードバッグどこに置いたかな、、慌てて車に戻るも車内はグニャッと反り返ったレコードのお出ましとなるのでした。
次に、レコードは傷にめっぽう弱い。僕らの爪先を見てほしい、綺麗に短く切り揃えられているはず。なぜなら、爪が長いとレコードにすぐ引っかき傷ができてしまうから。レコードにとって傷っていうのは一番の大問題、傷が付くとレコード針が溝をトレースした時にプチプチとした音が出てしまうし、大きな傷は針自体を飛ばしてしまう可能性がある。レコードを使う人間はとにかく丁寧に優しく扱うことを心掛けている。しかし、前述を覆すようで悪いのだけどDJがそんなに丁寧にレコードを扱ってたら仕事にならないし、第一カッコよく見えない。レコード??そんなのまた買えばいいさというように雑に扱っているように見せる(実際は大事に扱っている)そこには熟練の技があり、先人から受け継いだレコード100の活用術があるのだけれどそれはまた別の機会に。次回は「レコードは買ったらすぐ水で洗え」をお送りしたいと思います。
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