「リーバイス501」(鈴木健文)
新緑がまぶしいこの季節は、決まってブルージーンズが履きたくなる。 ジーンズといえば多くのブランドがさまざまなジーンズを発売しているが、自分にとってはブルース・スプリングスティーンのアルバムジャケットでおなじみの「リーバイス」がスタンダードアイテム。赤耳や「BIG?E」、66タイプなどのうんちくはまた次回ということで、ここでは自分で買ったジーンズについて書いてみたいと思う。 自分で初めて買ったのは中学生の頃。当時、仙台の大和町にあった「マルカワ」というジーンズショップ。この日のためにためたお小遣いを握り締め、自分に似合う一本をということで試着し悩んで選んだ一本はジーンズの原型とも言われる「リーバイス501」ではなく(笑)、それより細身の「リーバイス505」の29?。濃いインディゴブルーのワンウォッシュされたもの。当時は今とは違い「MADE?IN?USA」の物がほとんどで、同じ米国産のコンバース☆オールスターを合わせるという典型的なアメカジファッションに身を包んでいた記憶がある。 縦落ちした風合いのジーンズに憧れ、どこに行くにも505を履き込んだ。そしていい感じに色落ちしてきた頃、そろそろ新しいジーンズを!ということで遂に「リーバイス501」を手に入れた。同じインディゴ染めだが、初めてのリジッド(のりがまだ落ちていないもの)を購入。正直、リジッドものは生地がバキバキで歩きづらいし、一度洗わないと履き心地も良くないのだが、この501を履いていると少し大人になったような気分にさせてくれる一本だった。 今はネットで欲しい物が何でも手に入る時代。その後ビンテージも含め何本ものジーンズを手に入れたが、初めて501を手にしたあの高揚感を忘れることができない。そうだ!?今度の休日は久しぶりに501を履いて出掛けよう!