「そこそこ円満」(阿部利佳)
6月は「ジューンブライド」。今回は結婚生活にまつわる「つぶやき」を。 私事ですが、今年で結婚して20年になる。2人の子どもにも恵まれ、お互いの両親も健在。同居はしていないが、同じ石巻地域で暮らしている。そんな両親は?歳前後。近年、多少足腰が弱くなったが、墓参り以外は現役世代の息子、娘夫婦を頼らず、2人で年金生活を送っている。 しかし、時々義母や母が「畑仕事ができなくなってきた…」「昼間、1回横にならないと夜までもたない…」などと老いをアピール?してくる。そんなとき、良い嫁や娘は「おいしい野菜が食べられなくなるなんて、残念。畑仕事、教えてください!」「マッサージしましょうか??家事で困っていることは??お口に合うかどうか分かりませんけど…」なんてサラリと言うのだろうか??実行も伴えば、さらにグッド。しかし、実際の私は「休み休み、あまり無理しないように…」でとどめている。これでは、50点かな。 先日、ついに私の「50点」を大いに反省する出来事があった。義母さんが2回目のコロナワクチン接種後、高熱と倦怠感で2日間寝込む事態となった。接種当日の夜、「2人とも大丈夫だったよ」との電話で安心してしまい、その後連絡を取らなかった。3日後、夫が休みで実家に行った際、この「事態」を夫から知らされた。日頃お世話になっている隣の奧さんに面倒を見てもらったそうだ。 「遠くの親戚より近くの他人…」。いやいや、そう遠くないし、親戚??親子だし。と思いつつ、次の日、お見舞いとお礼に行った。義母は幸い大事に至らなかったが、私はまだまだ至らぬ嫁である。そんな私が結婚生活20年で得た教訓は「気遣いと心遣い。感謝の気持ちを伝えること」だ。 結婚20年は長年の結婚生活で育まれた夫婦の固い絆から「磁器婚式」と言われるそうだ。ペアの湯飲み茶わんを買おう。そして2人でお茶でも飲みながら、もっと話をしよう。