「ファックス」(後藤恭子)
河野行政改革担当大臣が、各府省庁に対しFAXの利用を今月末までに原則廃止するよう指示しているそうですね。  河野大臣は、今月7日付けで各府省庁に出した文書の中で、「FAXを利用した業務・手続きは出勤が前提となっているため、テレワークの推進を阻害する要因の一つとなっている」と指摘し、災害対応の業務などを除いて、FAXの利用を今月末までに廃止した上で、メールなどの使用に切り替えるよう指示しているそう。 文字がつぶれて読めない、何が書いてあるのかわからない呪われたような模様が送られてくるなどファックスならではの事故があったりするし。メールがあるのにこんな不便なことと付き合わなくても、というところだろう。 この時代に「ファックスをまだ使っているのか!」と驚く人たちがいるということは認識しているが、ラジオ石巻では恥ずかしながらまだ現役だ。 毎日のように石巻かほくさんからはファックスで読み原稿が届く。プリントアウトされた活字の原稿に、手書きで人名や地名の読み方を書き足したものを送ってもらうことも多い。 担当者はその原稿に、さらに直接ふりがなを振ったり読みやすいようにメモを書き込んだりしている。 リスナーさんから来るメッセージで、たまにいただく手書きのはがきやファックスはとても味がある。最初は均等に書かれている文字が書きたいことがとまらなくなったのだろう、だんだんこまかく詰まってくる文章を読むのは楽しい。 だいぶ昔。とてもいい天気だっだ日の生放送で「今日は洗車日和ですね」と話したら、手書きの戦車の絵をファックスで送ってくれた方がいた。違う番組では「白紙でいいからファクス送って」と言ったら本当に白紙で送ってきたり、逆にわざわざ真っ黒に塗りつぶして送ってくれたりもしていた。 メールのフォントだけではない人の温かさが、早く手元に届くファックスに、ラジオ石巻ではもうすこしがんばってもらうんだろうな、と思っている。