第54回 番組審議委員会報告書
@ 開催年月日 平成21年3月17日(火)
A 開催場所 石巻コミュニティ放送株式会社会議室
B 委員の出席 委員総数8名のうち5名
  出席委員の氏名 大津幸一 久我恵美子 阿部正博 高橋武徳 菊池紀子
  欠席委員の氏名 高山孝志 相澤健一 阿部由貴子
  放送事業者側出席者氏名 代表取締役社長 相沢雄一郎
専務取締役放送局長 鈴木孝也
企画制作部長・アナウンサー 高橋幸枝
C 議題 1.特別番組について報告
2.4月の番組改編について報告
3.番組の試聴と審議
4.その他
D 議事概要 はじめに、委員交代に伴い新番組審議会としてはじめての審議会となったので、委員紹介を行った。続いて、前回の審議会からこれまでの放送業務について報告するとともに、4月の番組改編について紹介。さらに、放送済み番組を試聴してもらい率直な意見を伺った。

E 議事内容 議題@ 特別番組放送について報告
・平成20年10月31日(金)午後2時より放送
「平成20年度 東北方面隊震災対処訓練らじいし号生中継」
自衛隊の災害派遣活動と自治体などとの連携や宮城県沖地震等対処計画の検証などを目的とした、陸上自衛隊東北方面隊による災害対処訓練。実動訓練を主体に宮城・岩手沿岸地域を主な活動場所として東北6県で展開された。ラジオ石巻は、その一会場である石巻市河北地区北上川河川敷において、応急架橋の設置や人命救助など訓練の模様を、中継車らじいし号よりリポートした。約20分の内容だった。

・平成20年11月15日(土)午前11時より放送
「女川町弁論大会 第1部」
・平成20年11月22日(土)午前11時より放送
「女川町弁論大会 第2部」

11月3日の「文化に日」に開かれた第43回女川町民弁論大会の模様を2部に分けて放送した。いずれも45分間の放送で、第1部は小学生5人、第2部は入賞の中学生3人、一般2人の発表を紹介した。

・平成20年11月29日(土)午前11時より放送
「木村拓郎さん 地元ラジオで語る」
石巻市出身、宮城県石巻工業高校、東北工大卒業、東大大学院修士課程修了、現在(株)社会安全研究所の代表取締役所長を務めている木村氏が、石巻市で防災講演会にて講師をされるということで、これを機に鈴木専務がインタビューし放送した。木村氏は、これまでに1995年神戸市、2000年有珠山噴火災害の復興計画策定にも参画。最近は、災害時の人的被害の軽減対策と避難生活問題、火山防災対策に力を入れている。河北新報にも「減災ナビ」のワンコーナーを執筆されている。

・平成21年1月1日(木)午前 7時50分〜午後1時59分まで
・平成21年1月2日(金)午前10時00分〜午後0時59分まで
2日とも生放送
「あけましていしのまき」
前年に引き続き正月特番を組んだ。石巻市丸井戸のスタジオをメーンに中継車、イオン石巻ショッピングセンター内、緑の広場特設サテライトスタジオをつなぎ、石巻の正月風景を伝えた。中継車からは、市内神社の初詣の様子、門脇町の獅子舞い・初売り情報・スポーツ施設の様子などを中継。イオンのサテライトスタジオからは、店内の初売り情報はじめ、イベント会場での書き初めや凧作りの模様などを紹介した。 また、2日間を通じて石巻地方の首長や各種団体のトップに事前に録音した新年の抱負を語ってもらうコーナーも設けた。 さらに、2日目には正月川柳を募集しリスナーに投句してもらい紹介、地元の川柳愛好会ふうせん座の代表、飯田利道さんに講評を頂いた。川柳コーナーについては初めての企画だった。

議題A 4月の番組改編について報告

・4月1日(水)より新しい番組プログラムで放送していく。
大きく変わるのは午前10時より生放送していた「らじいしパーク764パート1」が番組終了となり、各種録音番組で構成される点で、月曜日から金曜日までの生ワイド番組は朝・昼・夕の3本柱となる。
担当パーソナリティは・・・
朝生ワイド764(7:00‐9:30)
月・火曜日が松浦佳奈、水・木・金曜日が高橋幸枝
らじいしパーク764(月・火・木12:15‐15:30/水12:40‐15:30/金13:00‐15:30)
月・火曜日が後藤優子、水・木曜日が長田洋子、金曜日が後藤恭子
夕方ちゃんねる764(月16:00‐19:00/火・水・木・金16:00‐19:30)
月・火曜日が武山未来、水・木曜日が佐々木恵真、金曜日が週替わりで局アナ担当

主な新番組は・・・
ともいき倶楽部(3月スタート 毎月第1・3木曜日9:30‐10:00)
メーンパーソナリティ 石巻市桃生町香積寺住職 川村昭光さん
ジョカトーレ!コバルトーレ!(4月スタート 毎週木曜日17:00‐17:20)
サッカーのコバルトーレ女川を応援する番組。 選手紹介はじめ試合情報などを紹介する。

その他、新番組体制は別紙タイムテーブル参照。

番組改編に伴い終了となる番組・・・
◇らじいしパーク764パート1(毎週月〜金曜日 10:00‐11:50)
◇GO-GO-らじいし号 定期運行(毎週月・水・金 13:10‐13:25)
◇まちかどお天気情報(毎週月〜金曜日14:00‐14:05)
◇子育て応援番組ママラジオ(毎週月曜日 14:30‐14:45)

議題B 番組の試聴と審議
共に生きよう!ともいき倶楽部3月5日(木)放送分を試聴
この番組は、毎月第1第3木曜日午前9時30分より放送している30分番組で、メーンパーソナリティを務めるのは石巻市桃生町にある香積寺住職川村昭光さん。毎回、宗派を問わず地元寺院の住職はじめ、文化芸術面で活躍している方々をゲストに迎え話を聞いている。第一回の3月5日放送分は、ゲストに西光寺副住職 樋口伸生さんを迎えた。

これまでの議事について各委員より意見を聞いた。
(大津委員長) 共に生きよう!ともいき倶楽部について。ユニークで質の高い番組だと拝聴したが、他の宗教との兼ね合いはどうだろうか?
(相沢社長) 他局でも、お坊さんがパーソナリティを務める番組がある。ラジオ石巻としては、他宗教に関しても話があれば検討したい。
(高橋委員) 契約期間はいつまで?
(鈴木専務) 1年契約だが、それ以降も継続していきたいと川村氏は話している。
(大津委員長) 例えば、ゲストにキリスト教の人を迎え、仏教との対話というのも有意義な企画になるのでは。
(鈴木専務) 今後、宗教関係者だけでなく文化関係など幅広くゲストを迎え人生について語ってもらう予定だ。
(菊池委員) こちらも仏教だが、子育て時代にテレフォン法話を聞いたことがある。とても、心が和み癒された。何かに感謝する気持ちを育てること、そして手を合わせることは大事と思った。日本人の心を育てる企画というものは必要と思う。
(久我委員) コンセプトをしっかりともって番組構成、話をしてもらえればと考える。共に生きる、共に助け合う精神が重要だろう。
(大津委員長) これからも放送を聴いていきたい。
(菊池委員) 聴きたいのは山々だが、残念ながら渡波の自宅にラジオ石巻の電波が入らない。車に乗っている時などに聞くようにしたい。
(菊池委員) もっと多くの人にラジオ石巻を聴いてもらえるように、市内にある牡蠣や海苔などの食品加工場にPRをしたほうが良いのではないか。
(相沢社長) 確かに、そう思う。
(大津委員長) 電波が入らず、ラジオが聞こえない地域があること、防災の面から考えると、こういった現状を市にもっと関心をもってもらいたい。
(阿部委員) 行政サービスの向上という部分でも、考えていかなければならないと感じる。
(久我委員) 行政・企業の協力態勢が必要なのではないか?
(久我委員) また、番組の充実、質の向上など理想に近づけるためには、もっと人材が必要なのではないか。不景気の中、人件費をかけることはできないと思う。そこで、ボランティアを募ってみてはどうか。
(相沢社長) ラジオ石巻にはサポーターズクラブという、ボランティアスタッフがいる。3月16日に総会があった。クラブ内の活性化をすべく、私も彼らに対し番組への積極的な参加など提言させてもらった。
(久我委員) もっと輪を広げる努力も必要。ラジオを盛り上げてくれるサポーターとして、 市役所OBなど公務員だった方、ここ数年団塊世代の大量退職時代を迎え素晴らしい人材が、たくさんいるはず。
(相沢社長) ラジオの応援団を作りたいと思う。
(菊池委員) これまで培ってきた人材や結びつき、縁を大切にしてほしい。
(大津委員長) 人材はいる。どう取り込めるか、仕掛けが重要なのではないか。
(久我委員) たくさん眠っている人材の掘り起こし、これが実現すれば楽しいものになる。
(大津委員長) 次回の番組審議会の課題として、番組を聴いてより多くの意見を聞かせてほしい。
 
議事C その他
◇石巻市議会定例会 施政方針演説と施政方針に対する質疑応答、一般質問の録音放送について報告。


最後に・・・
大津幸一・新委員長の挨拶より「ラジオの必要性・重要性・役目について」


(1)情報提供
お互いに情報を交換する、情報の交差点である。移動中継車の導入は素晴らしいもの。もっと外に飛び出し、インタビューを入れてほしい。市民の声をたくさん届けてほしい。

(2)エンターテインメント(娯楽)性
自分も番組を担当しその難しさを感じているところだが、リスナーの反応が分からずどんなリスナーを対象とするのか分からない部分がある。 特に、これから高齢者が増える中、団塊の世代などへ向けた番組作りも必要。その世代に好まれる番組も考えていかなければならない。

(3)共創・共に創る
石巻専修大学に「共創研究所」ができる。街づくりなどをテーマに様々な人が語り合う、座談会的な番組も必要と考える。いろんな「テーマ」を掲げ語り合う。

(4)教養
今ある「ふるさと散歩道」「シネマパラダイス」「川柳」なども良い。日本語講座というものも良いと思う。美しい日本語、正しい話し方講座。地元にいる女優・三國裕子さんに協力いただくことも良いのでは。この他、中国語・ハングル語・ロシア語など国際協会などNPO団体の協力を得て番組を構成する。石巻には、特に中国・韓国・ロシアから日本へ来ている方が多い。うまく連携できれば。


7.その他
審議機関の答申または意見の概要を公表した場所、その内容、放送及び年月日。

平成21年3月18日(水)ラジオ石巻「朝生ワイド764」番組内で番組審議会開催の旨を放送。なお、5月よりラジオ石巻ホームページにて公表。