第61回 番組審議委員会報告書
@ 開催年月日 平成22年6月8日(火)
A 開催場所 石巻コミュニティ放送株式会社会議室
B 委員の出席 委員総数8名のうち5名出席
  出席委員の氏名 大津幸一 佐藤義則 高橋武徳 相澤健一 阿部由貴子
  欠席委員の氏名 久我恵美子 高山孝志 菊池紀子
  放送事業者側出席者氏名 代表取締役社長 相沢雄一郎
専務取締役放送局長 鈴木孝也
企画制作部主任・アナウンサー 後藤優子
C 議題 1.特別番組について
2.今後の予定について
3.番組の試聴と審議
4.その他
D 議事概要 前回の審議会以降、特別番組などこれまでの放送業務について報告するとともに、今後のイベントなどについて報告。さらに番組を試聴してもらい率直な意見を伺った。

E 議事内容 議題@ 特別番組について
石巻市議選に関連した番組を告示前から放送することによって、市民の市議選への関心を高め、また開票速報では各事務所からのリアルタイムな中継を入れ、リ スナーから多くの問い合せや感想が寄せられたことを報告した。

議題A今後の予定について

夏にかけてのイベントとして、7月29日にっぽん丸寄港イベント、8月1・2日 石巻川開き祭り、8月22日松島基地航空祭に参加すること。また6月18日〜 20日に当社主催の中古車フェア、6月14日には防災関連の番組として宮城県内のラジオ局共同番組を放送する旨を報告した。

議題B番組の試聴と審議
「予習のいらない短歌よもやま塾」
第2・4土曜日16:30〜17:00
現代短歌や地域の短歌愛好家の作品を紹介する番組。 出演は女川町教育委員長も務めた元高校教師の佐藤成晃さん進行は石川英子さん。


これまでの議事について各委員より意見を聞いた。
番組 議題@について
(佐藤委員) 市議選開票情報は石巻市のHPでもアップしていたが、パンクしてしまい更新できなかった。ラジオ石巻が速報として放送していたので助かった。専務の当選者へのインタビューが的を得ていて、引き出し方がとても良かった。
(鈴木専務) 最多当選の高橋健治さんと新人の遠藤宏昭さんにはスタジオに来てもらい、他の一部陣営については各事務所から中継を入れた。
(相沢社長) 今回は小笠原新聞店との共同特別番組とし、番組PR用の折り込みチラシを25,000部配布した。その効果もあり多くの市民に聞いてもらったと思う。
(大津委員長) 今後もそういった形で行なうのか。
(相沢社長) そうしたい。
(大津委員長) スタジオからの生放送ではなく、開票所からの放送というのは難しいのか。
(鈴木専務) 開票所から電話や中継車での中継はやった。サテスタを設けての放送もできると思う。
(相澤委員) 開票所に行って開票の様子を見学していた。ラジオ石巻のスタッフが結果の用紙をもらいデジカメで撮影してメールで送っていた。回線さえ確保できれば会場からの生放送もできるのではないだろうか。動画配信もできると思う。
(相沢社長) 石巻インターネット放送と協力してもできるだろう。
(高橋委員) 課題はまとめてあるのか。
(鈴木専務) メールで送られてきたデータを得票順に並び替える作業があり、ここで時間のロスがあった。もっとスピーディーにまとめることが必要。また、問い合せの電話などは年配の方が多かった。もっと若い人に関心を持ってもらい、聴いてもらえるような番組を作っていきたい。
(高橋委員) 問い合せをした人は投票した人だろう。投票率も低く、争点もなかったのでそれだけ関心も低かった。
(鈴木専務) 開票速報は災害情報に次ぐラジオの威力を感じた。
(大津委員長) 石巻市のHPがパンクしたというのはどういうことか。
(佐藤委員) 前回選挙時はアクセスが多すぎてサーバーがパンクした状態。今回は通信のところで不具合が発生したようで、状況については現在調査中。
(相澤委員) 選挙だから結果が後で分かればいいが、これが災害だったら大変なことだ。市とは災害協定を結んでいるが、やはり聴こえないエリアが多い。市に掛け合って早急に対策をとらないといけない。
(相沢社長) 災害時のラジオの活用については市議会でも取り上げてもらうよう話を進めていく。
(相澤委員) 避難所にラジオがなくて情報が取れず、帰ってしまうという事例もある。その辺もしっかりと市に対応してもらいたい。
(佐藤委員) 災害協定を結んでいるのだから石巻市全域で聴こえることがベスト。
(大津委員長) 防災についてラジオ石巻では今後どのように進めていく予定か。
(相沢社長) 計画案、要望文書を市に提出し話し合う。多くの案を出して議論を進め、市にアピールしていきたい。
(高橋委員) ラジオの電波が聞こえない地域があることは良くない。あとは中継アンテナが問題だろう。
(相沢社長) アンテナ設置は資金の問題もある。
(高橋委員) アンテナを設置するのに市で補助を出した場合、今度はラジオ石巻側で防災に対する責任が出るだろう。その社内体制を作らなくてはならない。
番組 議題Aについて
(大津委員長) 川開き祭りのサテライトスタジオの場所は決まったのか。
(相沢社長) 石巻商工会議所隣の空き店舗に決めた。
(大津委員長) 昨年のように本間秋彦さんを呼ぶのか。
(鈴木専務) その予定。サテライトの場所は少し通りに入ってしまうがまずまずの場所。
(高橋委員) 大通りからは少し離れるが目の前をパレードが通らないだけ。かえって露天や人通りが多いから祭りの雰囲気を伝えやすいのではないか。
(鈴木専務) パレードのときは邪魔になるからと外に設置のラジオ用スピーカーの音量を切らなくてはならなかった。今年はそういうこともなくいつもと少し違う雰囲気で伝えられるだろう。
番組 議題Bについて
(佐藤委員) 進行役の石川英子さんはどういう人?
(後藤アナ) 元仙台放送のアナウンサー。
(相沢社長) 以前ラジオ石巻でもパーソナリティとしてお手伝いいただいていた。話し方が非常に落ち着いていて聴きやすい。また成晃先生の淡々とした話し方も短歌の解説にピッタリだ。
(高橋委員) 石巻地方は短歌人口が多いと思うが。
(相沢社長) 多いと思う。短歌のグループも多くある。
(大津委員長) 流派もあるようだ。
(高橋委員) 実際に短歌を作っている人に出演してもらえばより広がりができるのではないか。
(相沢社長) まだ始まったばかりの番組なのでこれから考えていきたい。
(大津委員長) テレビでも短歌番組は放送しているが、ラジオでは文字なし、音だけなので、より集中して聴くことができる。
(佐藤委員) 解説がとてもわかりやすい。
(相沢社長) 良い番組だと思う。勉強になるような教養番組をもっと作っていきたい。
 
議題Cその他について
(阿部委員) お話大好きという絵本の読み聞かせ番組に出演させてもらった。記念にと小学2年と4歳の子どもと一緒にブースで写真を撮った。子どもたちはそこに座っただけでとてもうれしそうにしていた。子どもが実際にラジオのスタジオに来て話をする、ラジオ体験をさせるコーナーがあるといい。みんなの夢ぼうけんはインタビューをしてもらいそれを親、祖父母、親戚とどの世代も楽しんで聴いている。また子どもたちはラジオ局に来るだけで楽しいと思う。例えば、川開き祭りのサテライトスタジオでラジオ放送を体験したい子を募集してはどうか。自分の学校のパレード紹介が出来たらいい記念になるし、子どもと一緒に大人が喜ぶ。
(相沢社長) とてもいいアイディアだ。考えてみよう。
(鈴木専務) 日大放送学科のアンケートで「子どもはラジオを知らない」という結果が報告された。体験させることでラジオを知ってもらい興味を持ってもらうのにはいいことかもしれない。
(相澤委員) ラジオを知らないと災害が起きたときに困る。
(佐藤委員) 市では市政教室として、市内の各施設を見学する催しをしている。そのコースとしてラジオ石巻を取り上げるのもいいかもしれない。羽ばたけ小学5年生を聞いていい番組だと思った。小学生のうちから将来の夢を考え、10年後の自分を想像させるきっかけを与えている。親の立場からはなかなか本人に聞き出せないものだ。こういった番組で親子のコミュニケーションも広がるのではないか。
F その他
審議機関の答申または意見の概要を公表した場所、その内容、放送及び年月日。

平成22年6月14日(月)ラジオ石巻「らじいしパーク764」番組内で審議会開催の旨を放送。なお、6月下旬よりラジオ石巻ホームページにて公表する。